恋のレッスン

女は”におい”で恋をする

最近寒くなったかと思うと急に暑い日があったり。レザーとか通気性の
悪いものを着た日には汗ばんで臭くなっちゃってる人とかいますよね。

嫌なにおいも、その反対に良いにおいも私たちの感情を揺さぶります。

かくいう私にも思い出の香りがありまして
タクティクスという資生堂が出していたコロンなんですが、これに弱い
んですよ。

この香りがしたら、まずまちがいなく振り返ります。

ティーンエイジャーの時にお付き合いしていた彼がこの香りを愛用して
いたので、この香りを嗅ぐと、一瞬にして当時に戻るんですね。
甘く切ない思い出です。

もっとも原始的で本能的な「嗅覚」

私たちの五感の中でも嗅覚だけは七千万年も昔から変わらない原始的
な脳の領域、大脳辺縁系がつかさどっています。

そして、大脳辺縁系は記憶と感情に関与しているのでこういった
-においと記憶が密接に結びつく-
ということが起こるんですね。

においで相性がわかる!?

じつは女性は無意識に、体臭で相性の良い男性を選んでいるという説があり
ます。

スイスのベルン大学である実験をしたことがあります。

男性被験者44人に二日二晩同じTシャツを着てもらい、しっかり匂いが
ついたところでそれを回収、Tシャツはにおいが飛んだり移ったりしない
よう密閉袋に管理します。

その後、女性被験者49人にTシャツの匂いを嗅いで「最も心地よい」と
思えるTシャツに投票してもらったのです。

参加者からは事前に血液採取をして、白血球中のHLA(ヒト主要組織適合
抗原)遺伝子の型を調べておりました。

HLA遺伝子は、体臭に影響を与え、フェロモンとして分泌されます。

実験の結果は、ほとんどの女性被験者が、自分とは一番遠い遺伝子パターンを
持つ男性のTシャツ(体臭)を選んだ、というものでした。

遺伝子パターンが遠いってつまりどういうこと?

そういうわけで、本能的に遺伝子の型が異なる人に惹かれるんですね。

遺伝子パターンが遠いということはすなわち遺伝子の型の重複が少ない
ということになり、それらが結びつけば必然的に
免疫力の強い結合=子供を生み出す
ことができるということを意味します。

匂いフェ チを名乗る人はある意味本能に忠実で人として間違いのない
生き方をしていると言えるかもしれませんね。